喫茶店「談話室滝沢」が閉店・・・
新宿、池袋、御茶ノ水駅前に計4店舗を構える「談話室滝沢」が今年の3月末日をもって閉店するらしい。
滝沢のモットーは、
「清楚で落ち着いた雰囲気を大切にして、広々としたくつろぎのスペースに楽しい語らいの場を提供して参りたいと考えています。ご会合、ご商談、お見合い、憩いの場としてご利用下さいませ。」というものであり、その看板に偽りはなかった。
談話室滝沢の内装は、その名に示された通り「滝」と「沢」をイメージしたもので、店内の小川や滝から流れる水の音がBGMの代わりになっていた。
勉強したり、読書するには最高の場所で、しかも、他の喫茶店とは違い、長くいても店員に嫌がられないので、司法試験受験生時代に勉強する場所としてよく利用していた。
予備校の自習室や大学の図書館とは違う雰囲気は、気分転換に最高だった。
毎週土曜日には「滝沢ゼミ」と称して新宿西口の滝沢で勉強会を行い、さんざん議論をした。
論文試験の途中には、試験が終わると毎日滝沢に通って翌日の科目の見直しをした。
勉強に疲れると「サライ」を読んで息抜きをした。
ある意味で思い出の場所だった。
飲物と軽食、そして ”談話のための場所”を提供する摩訶不思議な空間が消えてしまうのは、本当に残念だ。