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【刑事弁護】異端の肖像2006「怒り」なき時代に 弁護士安田好弘(58)

異端の肖像2006「怒り」なき時代に 弁護士安田好弘(58)

安田好弘弁護士は、私が最も尊敬する同業者の一人です。この記事を読み、弁護士という職業のあり方を改めて考えさせられました。

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 「被害者の人権を無視した」と苛烈(かれつ)なバッシングが待っていた。オウム真理教の裁判のときよりも酷(ひど)かった。当人はどう受けとめたのか。

 「こういう仕事をしている以上、避けられない。凶悪とみられる人々の弁護をするのだから。世論は常に多数派だ。逆に被告は孤立している。弁護が少数者のためである以上、多数派から叩(たた)かれるのは定めだ」

 その使命感は、と聞こうとすると、安田は遮って「使命感じゃない。これが弁護士という職業の仕事なんです」と言い切った。
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弁護士法第1条第1項は、「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。」と弁護士の存在意義をはっきりと定めています。

基本的人権とは、多数決によっても侵害することが許されない基本的な権利のことであり、多数決の論理では救済さらない少数者にとって最後の拠り所です。少数者の権利の擁護を使命とする以上、多数者からの批判や攻撃があることもある意味当然であり、それすら「想定内」のものとして、司法権は存在します。

今回の安田弁護士の弁論は、記録を精査した上で、第一審判決、控訴審判決における事実誤認を発見し、これを指摘したものであり、弁護人として当然の義務を果たしただけであり、裁判引き伸ばし目的のものではありえません。「真実」にあくまでもこだわる弁護士に対し、権力と世論がバッシングを加えることの異常さにこそ我々は気がつくべきです。

さすがに、最高裁判所はそのことに気がついていると思わせる要素もあります。
最高裁の弁論は1回で結審するのが通例であるにもかかわらず、濱田邦夫裁判長が「弁護側が1カ月以内に補足の書面を出せば受理する」と述べたことに一抹の希望を感じています。もしも、単なる裁判引き伸ばしのための主張に過ぎないと考えたら、濱田裁判長の発言はないでしょう。

最高裁判所としては、安田弁護士の主張に耳を傾けるべき余地がある、少なくとも、控訴審の裁判所に差し戻しをして、その点について審理を尽くさせる余地があると考えていると、最高裁判所に良識が残されていると信じたいのです。

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Tracked on May 16, 2006 at 01:20 AM

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