【Toshi】【Masaya】全面的勝訴判決のご報告!【ホームオブハート】【トシオフィス】【癒しのコンサート】
(判決日時)2007年2月26日 午後1時10分
(場所)東京地方裁判所611号法廷
(担当部)民事13部
(原告)ホームオブハートの元セミナー生
(被告)株式会社ホームオブハート
株式会社トシオフィス(代表取締役 元XJAPANのボーカルToshiこと出山利三)
MASAYAこと倉渕透(※)
加田順子 ホームオブハートの代表取締役
桃井多賀子 ホームオブハートの代表取締役
出山香 出山利三の戸籍上の妻/トシオフィスの取締役
(被告代理人弁護士)
●トシオフィス関係
冨田秀美(赤坂見附総合法律会計事務所)
松村博文(赤坂見附総合法律会計事務所)
河井匡秀(河井匡秀法律事務所)(元は赤坂見附総合法律会計事務所)
藤川綱之(藤川綱之法律事務所)(元は赤坂見附総合法律会計事務所)
上田裕介(赤坂見附総合法律会計事務所) 市河真吾(赤坂見附総合法律会計事務所)
吉川愛(赤坂見附総合法律会計事務所)
●ホームオブハート関係
佐藤仁志(新宿御苑法律事務所)
(ホームオブハートの取材窓口/広報担当)
⇒伊藤芳朗弁護士(クレスト法律事務所)03-3263-7182
(主文)被告らは、原告に対し、連帯して1543万3508円及びこれに対する平成15年1月27日から支払済みまで年5%の割合による金員を支払え
(画期的な認定)
① ホームオブハートによるマインドコントロールシステムを解明し、マインドコンロールの利用が違法行為になることを認定した
② 自己啓発セミナーによる消費者被害については初の判決
③ ホームオブハート、MASAYAこと倉渕透、加田順子、出山香は、セミナー生の財産の全部をホームオブハートに提供させるだけではなく、セミナー生の借り入れ限度額まで借り入れをさせて、その全額をホームオブハートに提供させることを企てていた。
④ ホームオブハートのセミナーにおける集団リンチを認定した。
(MASAYAこと倉渕透に対する鋭い指摘) New! New! New! 2007.3.01
「また、本件の争点に照らし、被告倉渕の当事者尋問申請がないのは不可解であるというほかはなく、そのような事情の下で反対尋問を経ていない被告倉渕本人の陳述書を事実認定に用いることは不相当である。よって、被告倉渕本人の陳述書(乙イ61)は採用することができない」
⇒ ホームオブハート側は、MASAYAこと倉渕透自身が法廷において言い分を述べる機会を求めることすらしなかったということです。確かに、不思議です・・・。
(裁判所による断罪!)
●(1)に記載したような目的及び手法でもってマインドコントロールされた状態に他人を意図的に陥れる行為は、社会通念に照らし、許容される余地のない違法行為であることは、明らかである。
精神医学や心理学の知識を濫用してはならないことは当然のことであって、これらの知識を濫用して他人の心を傷つけることが、およそ血の通った人間のやるようなことではないことは、論をまたないことである。他人に考える余裕や反論する余裕を与えずに、特定の考え方、価値観に基づき集団で長時間一人の相手を罵倒し続けることは、精神的な拷問に等しく、相手の心に深い痛手を永遠に残すことになるのであって、このような行為がおよそ血の通った人間のやるようなことではないことも、また、論をまたないところである。
●ホームオブハートの属性について
「被告ホームオブハートのような反社会的集団」 ← 裁判所により「反社会的集団」として認定!
●ホームオブハートのセミナーについて
「精神医学や心理学の知識を濫用したり、他人を意図的にマインドコンロールされた状態に陥れる行為が著しく反社会的な行為であることは言うまでもない。」
「・・・(略)・・・精神的な拷問に等しく、半永久的に被害者の心に深い痛手を残すことになり、これまた、極めて非人間的な行為であるというほかはない。」
(主な認定/特に、Toshiこと出山利三の主張に関する関係)⇒Toshiの主張はことごとく排斥されています。
① MASAYAこと倉渕透がホームオブハートの実権者、絶対的な指導者である
② トシオフィスは、ホームオブハートに隷属しながらも、その実施するコンサートや自己啓発セミナーについては、参加者の募集、スタッフの派遣などの業務を分担し、共催者とも言うべき立場にあった
③ ホームオブハートのセミナーにおいては、集団的な恫喝、暴言、暴力が行われていた
④ Toshiこと出山利三と出山香は、MASAYAこと倉渕透及びホームオブハートのセミナーに心酔しており、第三者から見たときは、MASAYAこと倉渕透のマインドコントロールにかかっているのではないかと見えるような状態であり、MASAYAこと倉渕透の指示を絶対的なものとしてこれに服従していた。
⑤ Toshiこと出山利三は、トシオフィスの収入の大部分をホームオブハートに送金しており、その名目として、通常では考えられないような高額のセミナー受講料などを用いていた
⑥ 出山香は、平成13年ころから出家して、那須にあるホームオブハートの施設に住み込んでいた
⑦ 出山香は、実質的にはセミナー主催者側(ホームオブハート)のスタッフの仕事をしていた
⑧ ホームオブハートのセミナー実施は、トシオフィスの業務そのものであった
⑨ トシオフィスは、ホームオブハートの営業と広報を担当する一部門としての機能を有していた。
⑩ セミナーでは、子どもに対する激しいフィードバックも行われていた
⑪ MASAYAこと倉渕透の「学校はエゴのとんでもない連中がいる危険な場所である」という考え方に基づき、義務教育年齢の児童であったも学校に通学させてはいなかった
⑫ セミナー開催時には、子どもが重労働に従事させられていた
⑬ ホームオブハートの施設内における共同生活の実態は、外部の第三者の目からは、一夫多妻の家族のように見えるようなものであった。
この判決を受けて、まだ、ホームオブハートにとどまっている関係者の方々が一日も早く目を覚まして、社会復帰されることを強く望みます。言動を見る限り、ホームオブハートを全面的に信じておられるとしか思えない、伊藤芳朗弁護士については、まあ、どっちでもいいですが、一応は同業者ですし、良くも悪くも知名度のある方ですし、その不見識は、弁護士というプロフェッション自体の信用にもかかわりかねないので、なるべく、目を早めに覚まして頂くに越したことはないなあ、という程度には考えております。
(関連リンク)
【ホームオブハート】傍聴のご案内【被告本人尋問】+【仮差押のご報告】
【ホームオブハート】傍聴のご案内【被告本人尋問】
ふるさとの木 (株式会社ホームオブハートの公式ページ)
Toshiオフィシャルサイト~癒しのコンサート(株式会社トシオフィスの公式ページ) → 癒しのコンサート、詩旅の案内、反論(誹謗中傷?)等が掲載されています。
岩盤ストーンスパ癒処「沙羅癒」 → ホームオブハートのスタッフが代表者と役員になっている株式会社ヒーリングワールドが経営。
小さな木(岩盤浴)& Westの絵てがみ教室(「小さな木」を経営する会社。ホームオブハートのセミナー受講者/支持者でMASAYAの関係者が経営。)
HOHとToshi問題を考える会
弁護士紀藤正樹のLINC/ホームオブハートとToshi問題を考える
ホームオブハートの水商売
自己啓発セミナー対策ガイド ホームオブハート事件データ集
悪徳商法マニアックス? ホームオブハート裁判に行ってきました
悪徳商法マニアックス? ホームオブハートの証人尋問予定
酔うぞの遠めがね ホームオブハート裁判
(参考リンク)
日弁連の意見書「反社会的な宗教的活動にかかわる消費者被害等の救済の指針」
霊感商法の実態(被害弁連=全国霊感商法被害対策弁護士連絡会の公式ホームページ)
日本脱カルト研究会(JSCPR) → 今度理事になりました。
International Cultic Studies Association (ICSA=旧AFF)(カルト的な集団に関する研究団体の公式HP、英語サイト)
北海道大学大学院 櫻井教授のHP → カルト問題について社会学的な書かれた論文などを読みたい方へ なお、最近のご著書は名著です。
自己啓発セミナーに関する情報 → JSCPRでご一緒させて頂いている小久保先生のサイトです。
消費者問題としての自己啓発セミナー ブログ 自己啓発セミナーの問題を消費者問題として捉える視点には、賛同します。
なお、「カルト」=「熱狂的な」というくらいの意味で使用しています。