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【オタクと政治】ポスト福田康夫の最有力候補、麻生太郎氏はオタクの味方か?

 福田康夫首相が辞任を表明しました。

 ポスト福田康夫の最有力候補として、自民党の現幹事長である麻生太郎氏の名前が挙がっています。
 麻生太郎氏が自民党総裁選を勝ち抜き、かつ、衆議院総選挙で勝利すれば、当面は麻生政権が続くでしょう。

 では、麻生太郎政権はオタクにとって好ましいものと言えるでしょうか。私はそうは思いません。

 確かに、麻生太郎氏はマンガ好きで有名です。国際漫画賞の創設などもしています。マンガという文化について水準以上の理解があることは間違いないでしょう。オタクの多くもマンガという文化を愛好している以上、親近感を持つことも当然です。
 しかしながら、既存の作品を評価していることと、作品を生み出す「自由の土壌」の重要性を理解しているかどうかは全く別物です。

 児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律(以下、「児童ポルノ法」)の改正が議論されています。今回の改正における最大の争点は、単純所持規制の導入とマンガ、アニメ、ゲーム等、実在の児童を被写体としない創作物について、将来における規制を見越した調査研究規定の導入の2点です。自民党、公明党による法案は単純所持規制(「自己の性的好奇心を満たす目的」という限定付ではあるが)、創作物規制に関する調査研究規定導入のいずれについても「是」としています。

 麻生太郎氏は、表現の自由を重視するという観点から、自民党、公明党による与党案について反対の意思を表明してはいません。
 麻生太郎氏は、1989年に起きた「有害コミック」騒動では、「有害コミック」を規制する立場から1991年に「子供向けポルノコミック等対策議員懇話会」を結成し、会長に就任していますが、この点について、現在に至るまで何らの弁明も説明もしていません。

 人間の真意は言葉ではなく、行動で判断するしかありません。

 麻生太郎氏がオタクの味方であるならば、与党の児童ポルノ法改正案に反対し、自分が過去において、「子供向けポルノコミック等対策議員懇話会」を結成し、会長に就任していた事実についてきちんとした総括をする筈ではないでしょうか?

 私が代表世話人をしている署名活動賛同人に名前を連ねて頂くか、推薦議員になって頂くというのも、オタクの味方であることを証明する非常に端的な方法です。

New! 2008.9.4 追記

麻生氏の独り勝ち!事実上の出馬表明で親族&「萌え系」銘柄が値上がり

 無類の漫画好きとして知られる麻生氏に関連し、アニメ・ゲーム関連の「萌え系銘柄」も「麻生銘柄」として大幅に値を上げた。漫画の古本販売や同人誌販売を手がける「まんだらけ」は、前日の30万3000円から5万円ストップ高で買い気配のまま終了した。

 同社の広報部は、突然の株価急騰について「当然、麻生氏の影響でしょう。福田首相の間、株価は下がってしまいましたから(笑い)。麻生氏の影響で漫画に注目が集まってくれるなら、我々は大歓迎です」と期待を込めた。オタク系グッズショップ「ゲーマーズ」を運営する「ブロッコリー」も、一時ストップ高となり、終値は同比12円高の70円で、値上がり率20・69%は全市場の5位にランクされた。

 市場からの 首相期待感 その他、アニメ番組企画・制作の「GDH」「創通」「ウィーヴ」は、それぞれ同比12・82%、7・66%、6・14%高と大幅に値を上げ、ゲーム制作の「マーベラスエンターテイメント」も10・20%と急騰した。背景には、「麻生氏が首相になれば、日本のコンテンツ産業の国際競争力を高めるような政策が打ち出されるとの期待がある」(証券関係者)とみられる。

(9月3日8時2分配信 スポーツ報知)


New! 2008.9.5 追記
表現規制問題を考える際の私の政治観です。

>オタクに必要なものはマイノリティーとしての自覚だと思います。マイノリティーは多数決の原理では絶対に勝て
>ません。自らの意思を政策に反映させるためには、現実的な打算に基づく妥協と理性的な話し合いを政治的な
>多数派に対し、求めていく他はありません。政治的なマジョリティーは、往々にして、数の論理を背景に、マイノ
>リティーの求めているささやかな自由や権利(権益?)さえも、往々にして、自らの支持基盤を固めるためのス
>ケープゴートにしてしまいがちです。オタクにとって望ましい政治的な状況というのは、一勢力の思惑により物事
>がどんどんと進んでしまうことがない状況です。どんな政党(あるいは、政党内の派閥)が政権を取ろうとも、自ら
>の政策を圧倒的な数の力で押し切って実現してしまうことが可能であるという状況は望ましくはありません。

>オタクである有権者が自分の趣味の世界を守ろうと欲するのであれば、多数派が対話を求める少数派の意見
>に謙虚に耳を傾けざるを得ない状況を実現する他に途はないのです。

<参考過去ログ>
【雑感】安倍首相アキバで反応いまいち…参院選公示

【告知】【青少年健全育成基本法】舛添要一参議院議員が早ければ秋の臨時国会で青少年健全育成基本法の成立と児童ポルノ法改正をと明言したようです【児童ポルノ法】

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Comments

私も麻生氏にローゼンメイデンのイメージだけで期待をかけてしまうという事の危険性には警鐘を鳴らすべきだと思いますし、「有害コミック騒動」の時の麻生氏の「実績」を示す事に賛成します。

ただ、「オタクの味方」「オタクの敵」という表現を使うのはいかがなものかと。

国会議員でしかも与党の幹部クラスともなると、あらゆる政策マターを鑑みた上で、色々な政策を打ち出してくるわけです。

麻生氏が「オタク人気」の為に、「ローゼン伝説」にあいまいな態度を取り続けている事は確かですが、少なくとも「オタクの敵か味方か」という命題は政策マターとはなり得ません。

政策マターとなりえるのは、あくまでも「創作物規制問題」「単純所持規制問題」「児童保護官庁問題」であって、我々の署名運動もその為のものであるという事は、山口さんが最もお判りのはずです。

それらをひっくるめて「オタクの敵か味方か」と表現なさったのだと思いますが、要約の仕方としては、些か乱暴ではないかと思います。

Posted by: 古鳥羽護 | September 04, 2008 at 10:19 PM

はじめまして、藤原と申します。

私も一応、賛同人に名前を連ねていますし、個人的に知り合いの著名人の賛同を複数とりつけるなどしております関係上、山口さんの署名に対する政治利用的な態度に疑問を感じます。

代表世話人というお立場、もう少ししっかりと受け止められた上で、署名を使って誰々は敵だの味方だのと御発言するのは、控えていただきたく思います。

発言はもう少し慎重にお願いします。

Posted by: 藤原興 | September 04, 2008 at 10:43 PM

私も同じようなことを考えてはいました。
しかし、麻生氏は、漫画に多少の理解がある、とか、ネットの意見を聞く耳を持っている、という意味では、自民党内でマシな部類の人物である可能性が高い、とはいえます。
麻生氏または自民党が本件について何らかの表明をしない限り、自民党を支持するのは難しいですが、麻生氏が何らかの理由で失脚した挙句に自民が選挙で勝ってしまうのが、考えうる最悪の展開です。
よって、私たちは麻生氏の安易なこき下ろしのようなことを避けつつも、過去の有害コミックの経緯も正しく伝えて、その上で、麻生氏に積極的に意見なりをぶつけていくべきだと思います。
今後重要になってくるのは、下記のことだと思います。
・双方の党の最新の政策がどうであるか「事実」を伝えること。
・「既存の作品を評価していることと、作品を生み出す「自由の土壌」の重要性を理解しているかどうかは全く別物」ということを周知させていくこと。
福田首相が辞任したことで、確実に国会の議事が遅延するのは幸いです。
こちら側の勢力拡充に使える時間が増えたわけですから…。

Posted by: Hiz | September 04, 2008 at 11:35 PM

あなたの政治観は伺っておりません。

代表世話人というお立場で、署名を使って誰々は敵だの味方だのと御発言するのは、控えてくださいといっているだけです。

もう少し、常識のある行動をして頂きたく思います。

Posted by: 藤原興 | September 05, 2008 at 11:13 PM

Hiz 氏は山口先生じゃないでしょ?

Posted by: 人格破綻者 | September 06, 2008 at 08:02 AM

 敵と呼んでいても呉越同舟の局面だってあるし、普段は味方同士でも実は同床異夢の持ち主だったりする……なんてことは、「敵/味方」の言葉を使う以上、山口さんも他の方もみんな分かりきってること。殊更鬼の首とってはしゃぐ問題でも何でもないよーな因縁つけですので、こんな輩のいいがかり一蹴すればよろしいですよ。

 こいつ敵とか味方とかの言葉に過去トラウマや蟠りがあって、それで過剰反応にしてかみついてきたんだな。敵にしろ味方にしろ不相応に尊大ぶってて鼻持ちならん、空虚なうつけだこと。

Posted by: あぁ、憲政会とか名乗ってる人ね | September 07, 2008 at 09:13 PM

ニコニコのコメント許可などを見ても
一定の理解がありそうかも? とは思いましたが

やはり昔のその点は気になりますね

Posted by: ニョシ | October 21, 2008 at 05:53 AM

 麻生さんが会長をつとめた子供向けポルノコミック等対策議員懇話会は、自主規制についてクリエイターの説明を求めるという勉強会のようなもので、穏やかなものでした。
 麻生政権時代の児童ポルノ改悪法案は、与野党合意内容ではさほど問題のないレベルで落ち着きました。
 麻生さんはコンテンツ産業が生み出す多大な利益に注目しており、不当な規制はしてはいないと思います。
 コンテンツ産業に規制は全く必要ないと言い切れますか?
 作品の内容はともかく、ゾーニングや購入者の年齢確認は必要だし、実際問題になっていると思います。
 表現規制の予算の話は聞いていますが、コンテンツの不当な規制に使われるとも限らないのでは?

Posted by: 名無し | December 30, 2010 at 12:36 AM

>麻生さんが会長をつとめた子供向けポルノ>コミック等対策議員懇話会は、自主規制に>ついてクリエイターの説明を求めるという勉強会のようなもので、穏やかなものでした。

出版業界に恫喝まがいの説明を求めることが穏健と。
規制派は、空気を吸うように嘘をつくの見本ですな。

Posted by: シグマ | September 06, 2011 at 12:00 PM

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 あまりこういうことは普段書かないのですが、昨晩所用で某後輩氏に電話した際話題が表題のことに及び、一夜明けてあらかた忘れてますが(苦笑)備忘がてら以下に略記。  自民党総裁に麻生氏が選出され、それ自体は当初の予想通りでしたのでどうということはないのですが、総裁選で「漫画を読んでいる」ということが売りになるという当今の世相に思うことしばし。テレビ報道(NHKしか見てませんが)でもその点がかなり報じられておりました。思うにこのような麻生評が確立したのは、一つにはネットで広まって後に事実らしいと言わ... [Read More]

Tracked on September 23, 2008 at 11:41 PM

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