【表現規制反対!】東京都青少年の健全な育成に関する条例の改正案【問題多すぎ!】ver 2
「東京都青少年の健全な育成に関する条例の改正案」を見やすくしてみました。を参考に見て下さい。
見やすくしてみました。東京都の青少年の健全な育成に関する条例の改正案の問題点を指摘します。携帯のフィルタリングまで手が回っていません・・・。
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0 どんな条例なのか?
このあたりのページがよく纏まっています。
漫画・アニメの「非実在青少年」も対象に 東京都の青少年育成条例改正案
http://d.hatena.ne.jp/marinba/20100307#20100307fn6
http://twitter.com/honeyhoney13
東京都青少年健全育成条例の改正案の中には、「非実在青少年」(つまり実写でなく、マンガ・アニメ・ゲームに出てくる青少年)を性的に取り扱う表現への規制が盛り込まれています。
これは、 「年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの」と規定されており、つまり設定が18才以上になっていても、「18歳未満(=青少年)に見えれば」、「青少年性的視覚描写物」として、「まん延の防止=追放」の対象にしてしまうというものです。いわゆる事業者だけではなく、都民一般にも、青少年がこれにアクセスしないように努力する義務を介しています。
つまり、国の方で何度も改正(改悪)が話題に上りながらも、反対が多く先に進まないでいる「児童ポルノ法」における、「単純所持規制」(=とくに売買する意思を持っていなくとも、「児童ポルノにあたるもの」を単純に「持っている」だけで処罰対象とする規制)、「マンガ・アニメ・ゲームその他、実在の児童を被写体とせず、創作物として描かれる児童についても児童ポルノ法による規制の対象とする」というもくろみを、反対勢力の強い国会ではなく、比較的、行政側(知事)の権力が強く、行政サイドの提案する通りの内容の条例を制定しやすい地方自治体による条例で実現してしまおうという悪だくみの産物です。
東京都にはメディア産業、IT企業が集中しており、東京都で規制をかけることは、全国レベルで規制をかけるに等しい効果がありますし、東京都で成立した条例は、そのコピー品が全国の自治体において同様の条例として可決されてしまうことは、過去の歴史が物語っています。
1 全体として、「青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害」という文言は絶対に削除すべきと考えます。青少年とは、18歳未満の者全てを指しますが、例えば、思春期以前と思春期後、義務教育修了前と修了後のように、各年代において性に関する健全な判断の基準は当然に異なる筈です。一律に判断することは、低い年齢に併せた健全性の判断がなされ、むしろ、成長に応じた性情報の受領が困難になるためです。「青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害」という文言を全て削除すべきと考えます。
2 「第三章の三 児童ポルノの根絶に向けた気運の醸成及び環境の整備」は削除すべきと考えます。特定の児童の性的な自己決定権侵害を保護法益の本質とする「児童ポルノ」概念と、国親(パターなりスティック)的な観点から、青少年の自己決定権を制約する青少年健全育成条例は原理的に相容れないものであり、青少年健全育成条例に児童ポルノに関する規定を盛り込むことにより、かえって青少年の性的な自己決定権という児童ポルノの保護法益が不明確になるためです。
3 追加予定の第7条第2号は、
二 販売され、若しくは頒布され、又は閲 覧若しくは観覧に供されている図書類又は映画等で、その内容が、第七条第二号に該当するもののうち、強姦等著しく社会規範に反する行為を肯定的に描写したもので、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を著しく阻害するものとして、東京都規則で定める基準に該当し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあると認められるもの
範囲が極めて主観的かつ不明確であり、青少年と性をテーマとする作品であれば、全て該当しかねないものですので、当該条項を削除、定義の明確化を図り、あるいは、「著しく」等の制約文言を追加すべきと考えます。また、前述したとおり、「青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害」という文言を削除すべきと考えます。
4 追加予定の第18条の6の2第2項、第4項、追加予定の第18条の6の3第2項、第18条の6の4第3項のように、
(児童ポルノの根絶及び青少年性的視覚描写物のまん延抑止に向けた都の責務) 第十八条の六の二 (略) 2 都は、青少年性的視覚描写物(第七条各号に該当する図書類又は映画等のうち当該図書類又は映画等において青少年が性的対象として扱われているもの及び第十八条の六の五第一項の図書類又は映画等をいう。以下同じ。)をまん延させることにより青少年をみだりに性的対象として扱う風潮を助長すべきでないことについて事業者及び都民の理解を深めるための気運の醸成に努めるとともに、事業者及び都民と運携し、青少年性的視覚描写物を青少年が容易に閲覧又は観覧することのないように、そのまん延を抑止するための環境の整備に努める責務を有す る。 4 都は、事業者及び都民による児童ポルノの根絶及び青少年性的視覚描写物のまん延の抑止に向けた活動に対し、支援及び協力を行うように努めるものとする。
(児童ポルノの根絶及び青少年性的視覚描写物のまん延抑止に向けた事業者の責務)
第十八条の六の三 (略)
2 事業者は、青少年をみだりに性的対象として扱う風潮を助長すべきでないことについて理解を深め、その事業活動に関し、青少年性的視覚描写物が青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害するおそれがあることに留意し、他の事業者と協力して、青少年が容易にこれを閲覧又は観覧することのないようにするた めの適切な措置をとるように努めるものとする。(児童ポルノの根絶及び青少年性的視覚描写物のまん延抑止に向けた都民等の責務)
第十八条の六の四 (略)
3 都民は、青少年をみだりに性的対象として扱う風潮を助長すべきでないことについて理解を深め、青少年性的視覚描写物が青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害するおそれがあることに留意し、青少年が容易にこれを閲覧又は観覧することのないように努めるものとする。
「青少年性的視覚描写物」に関する条項は全て削除すべきと考えます。
「青少年性的視覚描写物」のまん延の抑止は、「青少年性的視覚描写物」を18歳以上のものが受容し、消費することについて公権力が否定的な評価を加え、これを追放せんとすることに他なりません。青少年健全育成条例は、あくまでも青少年の未熟さに注目して、その知る権利等について国親的な観点から制約を加えるものであり、18歳以上の者の知る権利、表現の自由を制約するものであってはなりません。
特定のカテゴリーに属する表現物について、18歳以上の者が自己の責任において受容し、消費することについて否定的な評価をすることは青少年健全育成条例の趣旨を逸脱し、18歳以上の者の知る権利、表現の自由を否定するものです。
ましてや、東京都に対し、「青少年性的視覚描写物」のまん延を阻止するための環境の整備に努める責務を課し(追加予定の第18条の6の2第2項)、「青少年性的視覚描写物」のまん延の抑止に向けた活動に対し支援及び協力を行うように努める責務を課する(追加予定の第18条の6の2第4項)ことは、東京都に対し、成人の有する知る権利と表現の自由を抑圧する義務を課するものとも言えます。
このような条文の存在は、東京都が「青少年性的視覚描写物」と恣意的に判断する作品の店頭や図書館などからの撤去、「青少年性的視覚描写物」の製作・頒布に関与しているとされている団体や者による公共施設の利用を断るための口実、融資の拒否等の原因に繋がりかねないものであり、東京都が表に出ることなく、市民や企業を表に出した表現抑圧のための道具となりかねないものであり、ひいては、表現者から自由な発想と表現のための場を奪い、表現のタブーのないことから世界中に類を見ない程に発達した我が国のコンテンツ産業を抑圧しかねないものです。
18歳以上の者が特定の表現を受容・消費すること、表現行為を行うことについて公権力が評価せず、干渉しないことは、青少年健全育成制度の合憲性の基礎となっている大原則であり、これに反する「青少年性的視覚描写物」という概念を条例に盛り込むべきではありません。
「非実在青少年」というのは、つまるところ18歳未満(に見える)キャラクターのことです。18歳以上の者が18歳未満のように見える格好で演技をする場合等も含まれるでしょう。キャラクターの年齢を判定することは不可能です。設定上、何とでもなりますし(宇宙人、あるいは、エルフやドワーフなどの亜人間(デミヒューマン)、サイボーグ等)、実在する児童の場合とは違い、肉体の発達、二次性徴の発露等から医学的、生物学的な観点から年齢を特定することも不可能です。同じようなシーンを描いても、画風、作風、絵柄によって、18歳未満に見えるかどうか異なってくる可能性もあります。極めて曖昧としかいいようのない要件です。
5 また、事業者だけではなく都民一般に対し、追加予定の第18条の6の4第3項
(児童ポルノの根絶及び青少年性的視覚描写物のまん延抑止に向けた都民等の責務) 第十八条の六の四 (略) 3 都民は、青少年をみだりに性的対象として扱う風潮を助長すべきでないことについて理解を深め、青少年性的視覚描写物が青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害するおそれがあることに留意し、青少年が容易にこれを閲覧又は観覧することのないように努めるものとする。
のような義務を課することは、親が自己の責任においてどのような表現物を子どもに与えるのかどうかについての判断権に公権力が介入する余地を認めるものであり、削除すべきです。
6 追加予定の第18条の6の3第1項、追加予定の第18条の6の4第1項、第2項
(児童ポルノの根絶及び青少年性的視覚描写物のまん延抑止に向けた事業者の責務) 第十八条の六の三 事業者は、都が実施する児童ポルノの根絶に関する施策に協力するように努めるものとする。 2 (略)(児童ポルノの根絶及び青少年性的視覚描写物のまん延抑止に向けた都民等の責務)
第十八条の六の四 何人も、児童ポルノをみだりに所持しない責務を有する。
2 都民は、都が実施する児童ポルノの根絶に関する施策に協力するように努めるものとする。
3 (略)
については、現行法の児童ポルノ法の範囲が曖昧かつ広汎であり、本来は規制の必要のないものについてまで規制対象としていることに鑑み、また、国会においても児童ポルノの定義そのものについて議論がなされていることに鑑みれば、少なくとも現時点において、このような条文を地方自治体の条例に入れるべきではありません。
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以下、現在の政治情勢
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http://d.hatena.ne.jp/marinba/20100307#20100307fn6
今回の改正案を阻止するためのキーパーソンとなっているのが、最大会派都議会民主党です。
都議会民主党が反対に回ってくれれば、生活者ネットワークや共産党、自治市民(※)といった野党会派も都議会民主党の議論に参加する形で、味方につけられそうです。
(※)自治市民より、民主党の姿勢如何に関わらず反対するとの力強いメールを頂きましたので、記事を訂正させて頂きました。
都議会民主党には、この問題をよくご理解頂いている議員の方々もたくさんいらっしゃいますが、都議会民主党執行部の方々に、もっと条例案の問題点をご理解いただき、こちらの味方になって下さっている議員の方々が動きやすい環境を整えることが重要です。
<都議会民主党のキーパーソン>
都議会民主党政策調査会長 酒井大史都議会議員
〒190-0012 立川市曙町2-34-6
小杉ビル803
TEL.042-528-6522 FAX.042-528-6525
都議会民主党団長 田中良都議会議員
〒167-0032 杉並区天沼3-2-2
荻窪勧業ビル3F
TEL.03-3392-1925 FAX.03-3392-0545
都議会民主党幹事長 大沢昇 都議会議員
〒135-0004 江東区森下1-5-5-201
TEL.03-5624-0061 FAX.03-5624-0062
都議会民主党総務会長 山下太郎 都議会議員
東京都東久留米市新川町1-6-14-101
TEL.042-470-4430 FAX.042-470-4430
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Comments
彼らは何故にここまで執拗に児童ポルノ規制を叫び、架空創作規制を図り、ヲタク文化を抹殺しようとするのでしょう?
もちろん、究極の目的が言論規制の制度造りであるのは間違いないでしょう。
しかし同時に感じるのは、本来自由であるべき人々の価値観(美的感覚や性のありかた)に介入しようとする傲慢さです。
不満だらけの現実から仮想世界へ逃避するヲタクを許せない、彼らの狭量さや支配欲にはウンザリします。(あるいは嫉妬でしょうか?)
一方で、彼らの短期的な目的はコミック・アニメ・ゲーム・ライトノベル・同人活動を管理する天下り法人を設立することにあるとも思います。(何て下種な連中!)
業界の上層部が警察OBに牛耳られるようになれば、企画・制作サイドが彼らの意向ばかりを気にするようになります。
これは単に「自由な表現が出来なくなると面白いアニメ・コミックが作れなくなる」と言う以上に危険であり、そうなれば日本のヲタク文化は死に絶えるでしょう。
ちょうど、警察の発表だけを垂れ流している大新聞・TVが顧みられなくなったのと同じように。
日本の国そのものが重要な転換点に立っていると言う時に、自分たちの利益のために大切な文化を食い物にすること位しか思いつかないのでしょうか?
Posted by: SF | March 10, 2010 09:33 PM
このような特定の倫理観を強制するような法律は、非常に注意して制定すべきだと思います。
思想信条の自由や表現の自由といった多様であるべき人間の精神・内面を、特定の思想でもって規制・統一することになるからです。
結果として、社会の許容性や包容性、多様性を奪うことになり、むしろ潔癖症的な不健康さのある社会、全体主義的な社会になるのではないかと危惧しています。
また、社会のあるべき倫理感・法整備について、「国際的に~だから日本も規制すべき」といった理由で行うのは間違いであると思います。
例えば子どもを性暴力による被害から守ることは大切ですが、「子ども」の定義や規制すべき被害の範囲については特定宗教の価値観に拘泥せず、実証研究に基礎をおいた議論をすべきだと思います。
ところで、なぜ「青少年」が18歳未満を意味するのかよく分かりません。青少年は「青年+少年」を表し、青年は通常30代くらいの成人に対しても使用されています。なので、青少年の健全な育成と聞くと、二十歳超えても行政に健全な育成を促されるのか思い、ぞっとしてしまうのですが。
Posted by: 2fdragon | March 10, 2010 10:09 PM
もし、フィクションの世界を綺麗で清潔なものにしたとしても、現実の親や身近な大人が、差別・いじめ・暴力・自己中心的な行動・違法行為・etc,etc...をしている限り、子供はそれを真似する。
青少年に悪影響を与えるのは、現実にいる大人だ。
Posted by: 通公認 | March 11, 2010 01:47 AM
山口先生。にしかたと申します。
先生にお伺いしたいことがあり、コメントさせて頂きました。
自分はうかつにもこの問題について先日Yahooで報道されるまで気がついていませんでした。
あわてて色々とこの件について調べ始めたのですが、調べれば調べるほど、これが民主国家日本で提示された条例案とは信じられません。
初めから規制に賛成する者だけで、しかも密室の中で一方的に規制を決めているように見えてしまいます。
現在の日本のマンガ・アニメ・ゲーム産業の発展から考えると、この条例によって影響を受ける人は極めて多いと思います。
コミックマーケットの参加者数などから考えても何十万人、いやそれ以上にも及ぶのではないでしょうか。
これほど多数の人に影響を及ぼす条例が、ほんの少数のそれも偏った考えを持つ人々によって密室の中で決定されてしまうということに恐怖すら感じます。
むろん、自分も児童ポルノの撲滅は当然のことと考えますし、それに向けた法や条例の改善であるならば賛成です。
しかし、「非実在青少年」なるものへの規制が「現実に性被害にあっている未成年」を救えるとは自分にはとうてい思えません。
ゲームやマンガによって悪影響を受けた未成年による性犯罪が激増している、というならばまだわかります。
しかし、未成年による犯罪・性犯罪は年々減少傾向にあり、今のようなアニメ・マンガ・ゲームの発達していなかった60~70年代に比べて数分の一になっていると聞いています。
このような明確な数字があるのに、なぜこのような条例が提出されるのか理解できません。
なんとか反対の声をあげたいと思うのですが、すでにコメント提示は締め切られたと聞いています。
また、自分は残念ながら都民ではありません。当然ながら何かの公的な立場もない1サラリーマンです。
このような自分が反対の声をあげるにはどのような手段が望ましいのでしょうか。
リストされている都議会民主党の方々にFAXで意見を伝える、という方法が望ましいのでしょうか。(都民ではないのでそれが許されるのかという懸念があります)
お教えいただけたら幸いです。
Posted by: にしかた | March 11, 2010 04:15 PM
これ…日本だけの問題だけで済まされず、
外国のオタクたちにも影響を及ぼすかもなww
Posted by: hai | March 11, 2010 04:21 PM
FAX送付は議員さんに迷惑をかけるので行わない方がいいのですね・・・。
早まって他の人の足をひっぱるところでした。
手紙で議員さんに陳情したいと思います。
Posted by: にしかた | March 12, 2010 08:13 PM
初めまして。山口先生。ナユといいます。
今回の法案で、大変憤りを感じています。
どうして、このような重要な法案を、国民の声を聞かずに決めてしまおうとするのでしょうか?
もちろん、反対派の議員様は私達を守るために頑張ってくれていますが、規制派の人たちは自分達の価値観だけでこの法案を通そうとしています。
ネット上のアンケート等でも、誰もこんな法案望んじゃいないのに…
規制派の方々へ、もっと国民の声に耳を傾けてください。
山口先生、反対派の議員様頑張ってください。自分自身も動けるところから動いています(たいした効果はないかもしれませんが…)どううかこんな法案が通りませんように。
Posted by: ナユ | March 14, 2010 09:45 PM
拝啓 山口先生
初めまして、突然の書き込み失礼致します。てっちと申します。
東京都民ではありませんが、この度の「青少年育成条例改正案」について貴方の考えに強く共感致します。
創作活動に代表される「表現」を規制して、果たして性犯罪は抑制されるものなのでしょうか?
性的表現の過激な作品の影響で凶悪犯罪が起きているというのが世間一般説であるかのように言われていますが、
私は決してそうは思いません。
私はそういった性的表現を含む作品に触れることによって、
凶悪犯罪に走らせる程の性欲を抑えることが出来ていると思っております。
日本国内では私のように考える人間が多くを占めているのではないでしょうか。
それを証明するものはありませんが、
少なくとも「表現」を厳しく規制している国が日本より犯罪発生率が低いという資料も存じません。
また、この法案の可決・施行による悪影響は無視出来ません。
創作活動により収入を得ている者、創作活動を単なる趣味で行っている者等々事情は様々ですが、
彼らの活動は憲法によりその自由が保障されているはずですよね。
それを都の代表たる方々が無理矢理に捻じ伏せるのは些かナンセンスであると思われます。
特に創作活動を本業としている方の場合、死活問題に見舞われるかと思います。
そういった活動家を保護する法案成立が並行していない以上、この改正案の可決は非常に危険なものであると感じます。
以上の2点を以て、私は今回の改正案について強く反対致します。
日本国民全体のことを考えると、この改正案は今すぐ廃案にして欲しいとさえ思います。
貴方の改正廃止への働きかけを心より応援させて頂きます。
長文失礼致しました。それでは。
Posted by: てっち | March 14, 2010 10:24 PM
山口先生
はじめまして、これはこれから始まる
規制のオンパレードの足がかりになりかね
ないと思います。一番の問題は、一部議員
や団体の意見が、強行に通ろうとしている現実です。このような問題は、賛成にしろ、反対にしろもっと議論を重ねられるべきでしょう。残念ながら各新聞社も報道の規模が小さいように思います。
Posted by: あかい | March 16, 2010 12:06 AM
山口先生
はじめましてショウといいます。
この改正はおかしいとおもいます。
やはり漫画などの登場人物は子供や
自分たちに夢を与えてくれると思って
います。夢をもつ子供はやはり輝いて
いますし、将来きっとその夢が役に立つ
と思います。その夢を持つ機会を規制
するのは反対です。
Posted by: ショウ | March 16, 2010 01:53 AM
始めまして、山口先生突然の書き込み失礼いたします。
私は、東京都民ではありませんがこの条例に反対するものです。
MIXIのニュースを見て初めてこのような条例が出され・可決されようとしてる事実を知りました。
確かに最近のアニメ・漫画は大人の事情で性的描写が描かれていることが多くこのような条例が出されてもおかしくないと思い、内容を読んでいましたが愕然としました。
この内容ですと、殆どの漫画誌・アニメがこれに該当し、日本が誇る手塚治虫先生・藤子不二男先生の作品まで規制対象となるのではと思ってしまいました。
他にも、こちらの条例が可決された場合、東京都にあるすべてのアニメ・漫画・映画に関係する仕事をしている国民の生活は守れるのだろうか・条例違反の品が闇に流れ、裏社会を活発化させることにつながらないか・規制をすることで逆に犯罪や自殺者が急増するのではないかと考えました。
アニメ・漫画・映画作品に関係する職に就いている方は大変多く、この条例が可決されれば数百・数千万単位で失業者を出しかねなく、税収は全国規模で低下、さらに世界各国に輸出されているアニメ・漫画の輸出も止まりその収益が無くなり、さらなる財政難を巻き起こし、下手したら職が無く思い、悩んだ結果自殺する方まで出てきそうです。
また、今までアニメやゲームで満たされていた歪んだ願望を持っている方々が、その捌け口を失い、罪を犯してしまうのでは無いかと懸念しております。
表現の自由を失わせ・国民が不幸になることも顧みない、こんな条例は絶対に可決させてはいけないと思っております。
これからも、改正廃止の運動がんばってください、陰ながら応援いたします。
長文・駄文失礼いたしました。
Posted by: KET | March 16, 2010 02:07 AM
初めまして ツキと言います。
自分も今回の改正のことを知り憤りを感じました。都民ではないのですが同じヲタクとして自分もできる限りの反対活動をやってみようと思います。
Posted by: ツキ | March 16, 2010 06:51 PM
初めましておやじです。今回の条例で一番はじめに被害をこうむるのは、一般の小売業者ではないでしょうか。
まず基準が曖昧な為、マンガ全般・成年指定マンガ・ロリ系AVと書籍、この辺りがすべて引っかかるとすると、商売ができなくなります。特に普通の古本屋はアウトでしょう。残るのは大手の本屋とそれらを扱っていない古書店などでしょうか。
それらのものを見なくても死ぬことはないのでしょうが、商売ができなくなることによって亡くなる方や犯罪を犯す方が増えるのは容易に想像はできますね。
Posted by: おやじ | March 16, 2010 08:35 PM
日本は世界が認めるアニメ大国である。それを批判し規制しようなど言論統制に等しいものを感じてしまう。
私は大人が責任を持って楽しむものを、子供の為と体のいいことを言って規制するのは間違っていると思う。
戦前の大日本帝国は、政府による言論・思想統制を行っていた。この国家ぐるみの犯罪は、今また繰り返されようとしている。
石原慎太郎の下で、この条例を提案した者、それはかの有名な志布志事件で踏み字を行った元鹿児島県警本部長である。
それはそれとして・・・
これはまだ簡単なテーマ、すなわち「エロ」についてだが、この先規制されてゆくのはやはり「グロ」「ナンセンス」である。
もし、ミステリが規制されるとなると「名探偵コナン」や、「ルパン三世」、「攻殻機動隊」などが、作品内での犯罪行為の模倣を及ぼす危険があるとして規制されてしまう。これは常識のある人なら絶対に反対するはずだ。
「エロ」は非常に個人の性欲に関係するから声を上げかねている人も多いと思う。
だが、ほかのところに置き換えてみれば、簡単になる場合もある。
たとえば「ワンピース」。
劇中の暴力シーンにより規制される可能性がある。
表面的には性行為を対象としたものかもしれない。
だが、一つ許せばあとはエスカレートしてゆくし、深く読めば解釈によってはほとんどのメディアが規制対象になる恐れがある。
言論統制はなんとしても排除しなければならない!
あるライトノベルにこんな話がありました。
旅人がバイクに乗って旅をしていると、ある本屋と出会います。その本屋はこれから行く先で本を買いにある国へ向かったのですが
その国では違法文書に対する法律が出来上がっていたのです。それは「現実に起こりうる犯罪を、書籍の中でも書いたら違法」というものです。なんとも似ていませんか?
その国では犯罪が多く(特に少年犯罪)、少しでも減らすためにこの法律を作ったといいます。
この小説も石原慎太郎によると規制対象です。
なにかぞっとするものを感じませんか?
Posted by: エーリッヒ上将 | March 16, 2010 11:23 PM
山口先生へ
始めましてネンという者です。
青少年育成条例改正案は認めてはいけないと思います。
この条例が可決してしまうと、ドラえもん、ちびまる子ちゃん、クレヨンしんちゃん、サザエさんなど、ためになるだろうと言われるアニメが無くなって知ったら、これから生まれてくる子供たちが不憫に思います。
もし親の方が子供にやってはいけないことを教える時、困ることはありませんか。
そういう時にアニメを見せたり漫画を読ませたりして子供の成長を助けたりできると思うんです。これは、未来の子供たちだって困ることかもしれないんです。少しおバカなアニメが無いとやってはいけないことがわからないと思うんです。
私も小さいころからクレヨンしんちゃんを見ていますが、ばかだなーって思うところもあります。でも、そうゆうことを見ない優等生な子供って何かに失敗するといろいろな犯罪に手を出したり、引きこもったりしている話を聞いたことがあります。それはアニメは関係ないのかもしれません。ですが少なくとも私はアニメばっかり見ているオタクですけど、アニメを見て励まされたりすることはよくあります。誰にでもそうゆうことはあると思うんです。
だから、私は青少年育成条例改正案を反対したいと思います。句読点や文字が多少間違っているかも知れませんが、思いだけでも伝わっていただければうれしく思います。少し話が長くなってしまってすみませんでした。
Posted by: ネン | March 17, 2010 02:24 AM
条文に関して質問です
(児童ポルノの根絶及び青少年性的視覚描写物のまん延抑止に向けた都の責務)などに出てくる青少年性的視覚描写物は、
「第七条各号に該当する図書類又は映画等のうち当該図書類又は映画等において青少年が性的対象として扱われているもの…」
と定義されています
これを読む限り、青少年性的視覚描写物において問題とされているのは青少年に対する描写であって、
非実在青少年の描写はこれに触れないとしているように思われるのですが、
これについて先生はどのようにお考えでしょうか
Posted by: ICJL | March 17, 2010 02:30 AM
はじめまして。
この法案にとてつもない危機感を覚えてコメさせていただいています。
どうして真っ先に規制に走ってしまうのでしょうか。
極端な話ですが、子供たちに保健体育を教える理由は”正しい知識を与え、自己防衛に努めるため”ではないでしょうか?
規制し、一方的に情報を遮断するのは、本当に子供たちのためになるでしょうか。
子供の関心の持つもの、目に入るものに、親がもっと注意を払ってあげればいいのではないでしょうか?
現実として”忙しい”を理由に、難しいのでしょう。
ですが、会話をしたり子供の持ちもの、様子に気を使ってあげることはできるのではないでしょうか?
暴力シーンを見かけたら、遮断するのではなく”どうしてこういうことをしたらいけないのか”を教えるべきです。
”自殺”や”殺人”を、ひたすら伏せれば、子供は死なないでしょうか?
違うと思います。
自殺のエピソードがあれば、そこで必ずどうしたら助けられるか、どうしてそうなったのかという話が付随してくるものも多いはず。
アニメだけにかかわらず、どんなものにもいい面と悪い面が存在します。
それをどう生かし、考えさせるかが教育なのだと思います。
いたずらに法律で規制してしまえばいいという、安易な考えにほとほとうんざりしてしまいます。
親が楽をするための規制であれば、当然賛成できません。
Posted by: ありす。 | March 17, 2010 02:09 PM
はじめまして。
突然の書き込み失礼いたします。
秋葉原に勤務しております。
私も青少年育成条例改正案に疑問を持つものです。
私は2人の子供を育てた40代後半の主婦です。
娘は嫁ぎ、息子は転勤でどちらも家を出ていますが自分たちでキチンと暮らしています。
育児中、漫画もアニメも家族で見ました。
大きくなるにつれてそれぞれ好みは変わりましたが、書店で普通に売っているものを規制したことはありません。
なかには暴力シーンや軽い性描写もあったかもしれません。
しかし悪影響だけだったならば、幼稚園~大学まで問題なく育ったでしょうか?
息子や娘の友人も、私たち夫婦の友人も漫画やアニメ好きは多いです。
今回のことは意味ないとしか思えません。
コミケや専門書店が東京を離れるなら、みんなその県に行き、都の収入が流れていくだけかなとも思います。
インターネットがある以上、紙媒体を厳しくしすぎた反動が出るのではとも思います。
ただでさえ出版不況の昨今、失業者も更に増えるでしょう。
すべてのことが解決できるとも思えない中で安易なことが言えるのは、議員さんはみな裕福なのか。一般庶民の生活がわかっているのか、甚だ疑問に思います。
Posted by: まさこ | March 17, 2010 04:17 PM
僭越ではありますが、山口先生の条例改正案の条文解釈について、拡大解釈をされているような表現が見受けられますので、私個人としての意見を申し上げたいと思います。
コメントを出している多くの方が誤解をされているようですが、条例改正案中の改正第7条にある「非実在青少年」の関係する表現で規制されるべきとされているのは、あくまで性交又は性交類似行為についての描写です。ゴールデンタイム又はその前後で放映されている番組にそんな表現があるとすれば、都が規制する前に民放連の放送倫理規定に反するとしてそもそも放送がされません。
つまり、改正条例案で規制すべきとしているのは、一般に18禁といわれているような分類のものであり、普通に放送がされているアニメ等が自粛されるべきといったふざけた規制をコンテンツの制作・提供側に求めている訳ではありません。また、自粛されるべきと言っているように、これは企業側に「自主規制」を促す意図のものです。なお、罰則もありません。
アダルトビデオに年齢制限があるように、例えマンガやアニメであるにせよ、淫らな性的表現に対して規制をするべき、そう行政が考えるのは当然のことです。また、表現の自由を阻害するとの声も多くありますが、その自由の根源たる憲法と国民についての基本事項を定める民法に「権利の濫用をしてはならない」と規定がある以上、公共の福祉においては「表現の自由」といえど制限されます。即ち、絶対不可侵のものではありません。この点について、当然ながら山口先生はご留意されていると思います。
件の条例改正案について、私自身条文を実際に確認し、現行条例との差分を理解しています。また、都の意向を電話で問い合わせ、その上で客観的に見ても表現の自由を阻害しようとするものではないと解釈しました。
性的表現等のある同人誌が行き交うようなコミックマーケットなどの場所でも、18禁と解されるものが18歳未満に販売されるというのは、倫理上問題があるでしょう。だからこそ、出版側も18禁の自主規制をしているのですから。これは、異論がないかと思います。
長くなりましたが、先に述べました事実を踏まえた上で、山口先生が公明正大に異論を発せられるべきではないでしょうか。
多方に見受けられる今回の改正案に対する議論及び批判は、多くの場合事実誤認のもとでなされているように思います
弁護士としての立場で言論をされる以上、客観的事実に基づいた認識で批判等をされるのは山口先生の義務でないでしょうか。
乱文にて恐縮ですが、一読の上異論等頂戴できれば幸いです。
Posted by: 貂鷲 | March 18, 2010 09:09 AM
拝啓 山口先生
今回この問題を知り、強い危機感を覚えると共に、本当の意味で日本人の心が貧しくなったのではないかと思えました。
今でも「黒人は物を盗む」や「イスラム教徒は全員テロリスト」などという、決して許してはならない、人種への差別、思想への差別が世界中で横行している現状があります。
日本でも同じようになってきているのではないか、すでになっているのではないかと危機感を覚えるのです。
しかし、当然のことながら人間はそういったことでは罪を犯すことはありません。
オタクと呼ばれる人たちもそれは同じであるといいきれると思います。
「こういう人間が犯罪を犯す」と声高に叫ぶ方もいらっしゃいますが、では「どのような人間であれば犯罪を犯さないのか」について明確な答えを述べられる人間は居ません。
そして言えたとしても「その括りに自分やその周りの人間は属しているか」という問いに自信を持って「居る」と言えるものはいない。むしろ居てはならないのだと思います。それはただ自省と自戒を忘れただけです。
確かに「児童ポルノ」と呼ばれるものは規制されるべきものであると私自身考えていますし、オタクと呼ばれる方の多くもそういった考えを持っているようです。
しかし今回の規制対象はそれとは大きく外れます。確かに性描写はあるでしょうが、これは明らかな偏見であると考えています。
だからこそ疑問を呈すべきなのだろうと考えています。
規制推進派の方が「人の心を守る」というのであればこそ、「人の心を統制してはならない」と考えます。
オタクの心が荒んでいるなどと誰が決めたのでしょうか。
罪を犯していない人間に対して「罪がある」と言ってしまう事の方が荒んでいると思います。
この規制が決まってしまった時は、非常に多くの職種の方が活躍と職の場を失ってしまう事になると思います。
そして多くの方の心が傷付くことになってしまうと思うのです。
私はこの規制には絶対に反対です。
長文の上、乱文、大変失礼いたしました。
Posted by: 結 | March 18, 2010 02:46 PM
はじめまして、突然書き込みすいません。
私は東京都民ではないですがこの条例に反対するものですです。
今回この条例はすべての漫画、ゲーム、小説、アニメに関係してると聞いて危機感を覚えています。
もしこの条例が可決したら、海外に進出してるワンピース、ナルト、ドラゴンボールはどうなるのでしょうか?そうなると外国の反応は?
大袈裟な言い方ではありますがこれは経済などにも影響するのでは?
一部の18禁の本などが未成年に渡らないように規制を付けるのなら納得できます。当たり前のことですし。
ですがすべての漫画、ゲームなどにこれが通用するのであれば話は別です。
子供たちが見るようなゴールデンタイム等のアニメなどはどうなるのでしょう。
ここまで厳しくしてしまうのはどうかどうかと思います。
私はこの条例に反対です。
いきなりのコメント失礼しました。
Posted by: 希李 | March 18, 2010 06:44 PM
突然の書き込み、失礼します。
私も、今回の非実在青少年規制に危機感を感じている一人です。
弁護士である山口先生にご質問があります。
今回、一連の騒動で司法側から介入するのは可能でしょうか?
具体的には、個々人の趣味嗜好を「不健全」と断定した都議会の規制派の方々を名誉毀損で訴えた場合、勝算はあるでしょうか?
法案の否可決に関わらず、都議会という公の場で、あくまで想像の範疇である創作物を「不健全」であると明確な根拠もナシに断言したのは、あまりにも酷いと思います。
不快に感じられた方は相当な数に上られたでしょう。どれだけ人が集まるか想像も付きませんが、少なくとも私はその一人です。
創作物にのみ性的興奮を感じ現実の人間が怖いという人は、ある意味現実での性犯罪から最も遠いところにいる人種です。
普段ほうぼうに気を使い、神経をすり減らす毎日を送っている人が、暴力漫画でスカッとする趣味を持っていることもあるでしょう。
いずれも、いかなる犯罪行為をも行っていない、差別を受けるいわれのない人々を一律まとめて、公的機関の審議の場において「不健全」とバッサリ斬りつけたのは、法律的にどうなのでしょうか?
表現の自由を侵害しようとしていることに関してはまだ実際の影響が(出ている気が十分しますが)論じられることはないでしょうが、動画や議事録などを見る限り不健全のレッテルをはり、差別的言動を繰り返しているのは間違いないようです。
被害者の会を募り、実際に行動を起こすのは難しいでしょうが、ひとつの手段として知りたいのでご質問させて頂きました。
乱文、長文、まことに失礼しました。
Posted by: ヒロタカ | March 18, 2010 10:25 PM
初めまして、菜緒というものです。
山口先生の上の記事、皆様のコメントを読ませていただいて、改めて事の重大さに気がつきました。有難うございます。
私も、この条例には断固として反対する者のひとりです。
私はまだ未成年、中学生ですが、勝手に大人たちにこういった条例で表現の自由を奪われるのは絶対に嫌です。
日本という国はほぼ、アニメーションや漫画という、物語、キャラクターを表現する技術が高く評価され、それがこの国の経済を補っているのではないかと思います。
故に、この条例を可決して困るのは大人たちではないでしょうか。
コミケットに来る外人だって決して少なくは無いはずです。
漫画家になりたい、イラストレーターになりたい、今、そういった夢を持った私たち子供から夢を取り上げるのが、親や政治家のやることなのでしょうか。
それは、いづれ日本の未来を背負う私たちにとって大げさな話、それは“お前はこれから、自分の趣味をするな”“楽しみなんて無くてもいいだろう?”といわれているようなものです。
それではあまりに身勝手すぎるのではないでしょうか。
夢までもか、自由の表現をも奪い、日本の経済に響くような条例だったら可決する方がむしろおかしいのだと、私は思います。
今の日本はどうかしています。
この条例を可決したところで、ネット上での同人活動や、R-18なこと・・・自殺、性的犯罪等が減少するとはどうしても思えません。
政治家の方々もそれは充分に理解なさっているはずです。
対象になる作品の作者様は、相手をいやな気持ちにさせる為に作品作りをなさっているとは絶対に思いません。
国民の意見も聞かずに無視し続け、可決された条例には、今のように、今以上に政治家の皆様に反感が飛び交うでしょう。
本当に可決するつもりでいるならば、
少しでもこちらに耳を傾け、しっかりと検討した上で、何故このように厳しすぎる条例を発布するのか、大人たちの勝手な行動で、夢や楽しみをなくす子供がいてもいいのか、
それに答えられないのであれば、皆が納得できるような理由でも添えてしっかりと伝えていただきたい、そう思います。
以上の事が、私・・・恐らく私たち未成年の少年少女たちの意見です。
出しゃばってすみませんでした。
そして長々と乱文大変失礼致しました。
Posted by: 菜緒 | March 18, 2010 10:26 PM
初めまして、HIkALと申します。
何ヶ月か前にこの問題を発見し、それからしばらく耳にしなかったので、
「あんなばかばかしいもの消えたに決まってるよな」
と思い込んでいたのですが、今日になって大変な事態になっている事を知り、現在いろいろなサイト様で調べさせていただいております。
ハンドルネームなのではっきりと告白しますが、自分はGID(日本では「性同一性障害」という誤った名前で知られていますが)の疑いがあり、現在メンタルクリニックで診療中の身であります。
漫画家志望ではありますが、セクシャルマイノリティの観点から話させていただきます。
日本はセクシャリティやジェンダーについての知識が他の先進国に比べて遥かに遅れをとっており、数年前からやっと一般の方にも情報が与えられるようになりました。
そのため、「オッパイをとった彼氏」や「性別がない!」や「IS」などのセクシャリティやジェンダーに関しての漫画作品も生まれるようになりました。
そんな中でこのような規制はやっと差別を改善させつつある社会を再びいじめやリンチ、迫害や自殺の助長を勧めることになりえると思います。
なぜならこれらの作品によって、差別や迫害で傷ついた人に「自分はれっきとした生き物である」「こんな差別主義者に支配された世界でも生きる道はある」と希望を与えたり、以前は差別主義者だった人が正しい知識を得る事ができたのに、これらの作品には当然ながら「性描写」と言える描写がある為です。
「性別がない!」についてはセクシャリティやジェンダーには関係のないえげつないネタがありますが、これらセクシャリティやジェンダーを取り扱う作品、とくに「性別がない!」、「IS」は、インターセックスという社会から排除されている身体の性を持つ人を題材にしているため、性器がどんな状態であるか、第二次成長などはどうなるのかを描かなくては読者に理解させる事が困難になってしまいます。
また、多くの人間が「生き物は男と女に分かれていて、異性を愛するもの」というとんでもない刷り込みをされているため、GIDと同性愛とインターセックスが混同してしまうのを防ぐのにも必要不可欠な表現です。
学校の教科書では赤ちゃんの作り方は教えても、どうやって人間として形作られていくか、インターセックスの状態などは全く載せられていません。
何も知らぬまま大人になって、子供が出来て、その子供を差別によって虐待する大人は大変多く、インターセックスが生まれた家では一家心中が多いそうです。
そして全国の学校でよく開かれるエイズやHIVについての講義などでも同性愛者に感染者が多いにも関わらず、未成年の同性愛者への注意と正しい知識を与えず「同性愛者に多い」という事だけで終わっているため、何も知識を与えられない同性愛者に感染者が増えるのは当然だと思います。事実自分も大学に入学して自主的にセクシャリティやジェンダーについて学ぶまで同性愛者もコンドームが必要という事を知りませんでした。
未成年だからこそこういった知識が重要なのです。
大人になってしまってからでは手遅れなのです。
漫画は娯楽ですが、役に立たない教科書に代わって、これらの作品によって普段社会から排除されている我々についての正しい知識を与えられることにより、子供の正しい育て方を考え学び、娯楽だからこそ周囲の人々への理解もより深められるのです。
性犯罪なども重要な問題ではありますが、どうか性表現すべてを「エロ」だけでひとくくりにしないようにしていただきたいです。
正直漫画家という夢を奪われるより、この規制がなされた後日本で差別が深刻化していく事が大変恐ろしいです。
「性別がない!」などの発行部数を見ていただければわかる通り正確な数は計測出来ないものの大変な数のセクシャルマイノリティがいる事が予測できるはずです。
長文になってしましましたが、どうかこういった人間も多くいるという事を忘れないで下さい。
Posted by: HIKAL | March 18, 2010 11:44 PM
このたび、【東京都青少年健全育成条例 改正案】と【非実在青少年】についてネットや各種動画サイトで知ったのですが、このような改悪が許されていいものでしょうか?
ニュースなどで取り上げられない限り一般の方が知る術はないと思います。
夢を取り上げる・仕事を奪う このような仕打ちが許されていいのでしょうか?
PTAなどには受けがいいと聞きますが、その親御さんだって少なからずマンガを読んだりして育ってきたでしょうに・・・
子どもは勉強だけしてれば良い! とでも言うのでしょうか?
小学生の弟に「マンガ 読めなくなるかも」と教えてやったら悲しそうな顔されました。
性犯罪や暴力事件の抑止に繋がるとは言いますが、直接的な関係は薄いと思います。そういった方は自制心や理性、後先を考えないからだと私は思います。
私はオタクですし、頭も悪いですがこれだけは言わせてください。
夢と仕事を奪う 法律があってはならない!
青少年の健全な 云々の前に親からの児童虐待・育児放棄 (これをどうにかしないと青少年以前の問題です)
麻薬など他の人が見ても分かりやすく有害だと思える危険物の取り締まり
一部では 日本は他国の操り人形とか言われてます。アグネスがダメと言ったら日本もダメって言う! という感じです。
自分たちの国なんだから自分たちで守り育んでいくべきだと思います。
このようなグダグダな内容で誠に申し訳ございませんが、憤りと改悪反対の意思が伝われば助かります。
Posted by: 藤倉 | March 19, 2010 12:04 AM
はじめまして。ユキと申します。
山口先生の記事や皆様のコメントを読み、事態の深刻さに気付かせて頂きました。
私はいわゆる「ヲタク」と呼ばれる者で、なおかつ知識も乏しい学生なので偏った意見になってしまうかもしれませんが、書かせて頂きます。
この改正案についてはニュースなどで聞きかじってはいましたが、「児童ポルノ」という文言で、なんとなく自分とは関係のないもののように思っていました。
しかし、条文を恣意的に解釈すれば、私はもちろんのこと、多くの方々に影響を及ぼす恐れのある条例だということがわかりました。
法案が通ってしまってから「知らなかった」では済まされない、とても重大な問題であるように思います。
このような重要な案件は、その是非はもとより、もっと一般の方々の目に触れる場に情報を公開した上で議論されるべきだと思います。
私は現在、作家という職業を志しています。この条例が施行された未来に夢が実現したとして、自分の伝えたいことを、私はどれくらい自由に伝えられるのかと考えると不安になります。
こんなことが現実に起きたら耐えられない、と感じた、検閲に似た行為が合法化された現代日本が舞台の物語と現在の日本が重なりつつあることに、心底ぞっとします。
青少年を性犯罪から守るという考えには賛成ですが、この条例が果たしてどれほどの効果をもたらすのか、とても疑問に思います。
このことについて、自分なりにもっと詳しく調べ、考えていくとともに、他の政治的な事柄にももっと関心を持っていかなければならないと強く感じました。気付かせて下さった皆様、本当にありがとうございます。
長文失礼しました。
Posted by: ユキ | March 22, 2010 12:21 PM
拝啓 山口先生
東京都青少年健全育成条例 改正案や非実在青少年規制など案自体は違法だと思います。
この案は余りにも視野が狭く国民の何たるかが
わかっていません。
たとえば「オタクは認知障害者」と発言してますが彼らもれっきとした良識を持った一般人であり社会人です。
それに児童に対する教育は保護者や先生方の個人個人のできるかぎりの責任を持つべきです。
それ故依存性の高い某案は保護者らの責任能力の低下を招く恐れがあります。
親御さんだって先生方だって人間ですまんがを読むのはあたりまえです。
それをおかしいという人はおかしいです。
自由な表現はまんがアニメだけじゃなく経済や商業など国に役に立つ要素だと思います。
これらを規制することは宗教的に規制された韓国やアメリカなどのように規制された反動で犯罪が今より倍以上に多発する恐れがあります。
だから私たちは某案に反対します。
乱文、長文大変失礼致しました。
敬具
Posted by: アクア八幡 | March 22, 2010 12:58 PM
はじめまして、mikiと申します。
山口先生の意見や皆様のコメントをみて事の重大さに気がつきました。
こんな改正案が通ってしまうと考えていたら、涙がこぼれてしまいました。
日本が誇る漫画という文化を壊してしまっていいのでしょうか?
いいはずがありません。
自分らの文化を自分らで破壊するほど愚かなことはありません。
ただただ、子どもたちのためだからといって、むやみに規制するのではかえって子どもたちの視野をせまくして悪影響を及ぼすのではないのでしょうか?
つたない文章でしたがここまで読んでくださってありがとうございます。
Posted by: miki | March 26, 2010 10:24 PM
はじめまして。
私はマンガもアニメもほとんど観ない者ですが、この条例には断固反対です。現実に暴力が溢れているのにフィクションを規制したからといって、何がどう変わるというのでしょうか?叩き易い所をたたいているだけだとしか思えません。
なぜ売買春は違法なのに、ソープランドその他の形で実質合法。いずれ子供達が向き合わねばならぬ現実です。
規制は既にあります。それが機能していないのなら、なぜそうなのかまず検証すべき。それをせずに更に規制を強化しても意味があるとは思えません。
出版物の規制と、健全育成とやらのあいだにどんな因果関係があるのかもわかりません。あるのならまず客観的なデータを出すべきでしょう。
また話はずれますが、都知事は差別的な発言を繰り返し、アムネスティ・インターナショナルから何度も警告を受けている人物。なぜか物ことについてマスコミはあまり報道しませんね。
彼のほうがよっぽど有害な「現実」だと思います。
政治家や行政官、警察官や司法官などの暴言を規制する条例でも先に作って欲しいですね。
私は神奈川県民ですが、県庁と県警が長年にわたり公金横領という組織犯罪を続けてきた証拠がついに挙がりました。
県警は今「ネズミ捕り」に懸命です。そんなことで市民はごまかされませんよ。
こういう現実がまかり通っている世の中です。フィクションの規制より先にやるべきことがたくさんあると思います。
Posted by: ahen | April 16, 2010 12:18 PM
初めましてこんにちは。
私は、高一女子です。
こんなふざけた法律には断固反対です。
2年ほど前から、このような改正案が出るかもしれないというような事は聞いていましたが、こんなバカバカしい法が通るわけがないと、少々油断していました。当時、中2でした。おそらく私のまわりの人も、同じように思っていてたいしたことないと考えていたと思います。それが甘かったのでしょうね。
第一、こんな改正案を出す前にやるべきことがあるでしょう。なぜ現実の児童ポルノを完全につぶす前に、フィクションのほうへ流れるのかが理解不能です。架空人物の性描写を規制したところで、現実の性犯罪はまず減らないでしょう。アメリカなんかが良い例になっています。なぜ、上の方たちは、その事実を見ないのでしょうか?
それに、日本の犯罪の数は年々減っていってると聞きます。それはきっと、身の内の性欲や、暴力的な欲求を、マンガやアニメやゲームで満たしているからでしょう。その事実を無視して、こんな法律を作ってしまったら・・・。考えるだけでぞっとします。今の日本は、第二次世界大戦時の、言語や表現の自由を奪われた日本と同じです。何が民主主義ですか。笑わせます。なぜ、こんな大変なことを、メディアは大々的に放送しないのでしょうか。上から圧力がかかっているという噂を耳にしましたが、あれは本当なのでしょうか?だとしたらどこまで腐っているんでしょうか日本は。差別を無くそうとしている国が、自ら差別を生み出すことほど、愚かしいことはありません。
この際だから言ってしまいます。私の父は、アニメーターです。私の家は、アニメの印税や、著作権料で生計を立てているのです。
この法律が可決されれば、おそらく父が魂を込めて作ったアニメたちは、規制に引っかかってしまうでしょう。いや、この法律の時点では、まだ平気だと思います。ですが、これが通ったら更に規制が強化されることになるでしょうから、そうしたら父のアニメはダメになってしまうでしょう。そうしたら、私の家は、どうやって生計を立てていけばよいのでしょうか?父が、好きで始めた仕事を、国は奪おうとしています。これは許されることではありません。私の生活を、いや国民全員の生活を、奪われてはなりません。もう一度言います。私は、断固反対です。
長くなってしまい、申し訳ありません。ですが、本当に私の家族の一生を左右する問題です。先生や、反対運動をおこしている上の方たちを、応援しております。
それでは、乱文失礼致しました。
Posted by: 空 | May 08, 2010 03:49 PM
大変です山口さん。ついに東京都青少年の健全な育成に関する条例の改正案がついに成立してしまいました。俺たちの反対を無視して、強引に成立しました。こうなったら、来年7月の施行を阻止するしか道がないようです。どうか力を貸してほしいです。山口さん、お願いします。
Posted by: ユーヤエメリヤーエンコ | December 15, 2010 09:18 PM
はじめまして。
私は中学の卒業論文として青少年条例について取り組んでいる者です。
今更ながら書き込ませていただきます。
反対派の主張を読むと、問題に対する誤解が多く含まれていることに気付きます。
これは反対活動だけが先行し、理解が追い付いていないということに他なりません。
例えば、今回の条例改正は十八禁マンガとして売られるべきマンガが一般書籍として売られることを防止するためのもので、ドラえもんが禁書になるなどは全くの誤解です。
反対派は先ず条例の定義などを改めて確認した上で反対活動をすべきです。
しかしながら、都の主張に筋が通っていない事も事実です。私が都に直接インタビューへ伺ったところ一般に発表されている事実とは異なる回答を得たりもしています。
結論として、都の今回の条例改正に対する明確な理由は発見できませんでした。
山口先生、今東京都は「男女平等」を理由に再び規制を敷こうとしていると聞きます。
現在、結果として特に大きな問題が起きているわけではありませんが、規制の波は確かに動き出しています。
是非これからも積極的な反対活動を行ってください。先生は私達、規制反対の人間の味方です。
陰ながら応援しています。
駄文失礼しました。
Posted by: goblin | November 15, 2011 11:08 PM
I leave a leave a response whenever I like a post on a website or I have something to valuable to contribute to the conversation. It's caused by the passion displayed in the article I looked at. And after this post 【表現規制反対!】東京都青少年の健全な育成に関する条例の改正案【問題多すぎ!】ver 2: 弁護士山口貴士大いに語る. I was actually excited enough to post a thought ;) I actually do have a couple of questions for you if you do not mind. Is it simply me or does it look like some of these responses come across like written by brain dead visitors? :-P And, if you are writing at additional online sites, I'd like tto keep up with anything fresh you have to post. Would you list every one of all your communal pages like your linkedin profile, Facebook page or twitter feed?
Posted by: http://www.victorswatches.com/invicta-watches/ | November 29, 2013 07:44 AM