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【講演のご案内】「キャンパス内における勧誘と信教の自由」 【関西学院大学】

2009年度大学主催春季人権問題講演会開催(山口貴士氏)

総合テーマ Culture of Human Rights 人権文化を育む(2005年度から2009年度)


日 時: 6月25日(木) 午後1時30分~午後3時00分
場 所: 関西学院大学 上ヶ原キャンパス 大学図書館ホール
講 師: 山口貴士氏 (弁護士日本脱カルト協会理事)
題 目: 「キャンパス内における勧誘と信教の自由」

■講演内容
 本講演でテーマとする人権は「信教の自由」と「自己決定権」です。
 いわゆるカルト的な団体、特に宗教団体によるキャンパス内勧誘が社会問題化しています。カルト的な団体も発展・拡大のためには、新たな人材を必要としています。優秀な若者が大勢いるキャンパスはカルト的な団体の草刈り場になっています。企業や政府機関、公共団体に求められる学生はカルト団体からも求められます。カルト的な団体は実体を隠して近づいて来て、学生は自覚のないまま絡め取られます。
 本講演においては、カルト的な団体による勧誘行為こそが、勧誘される側の信教の自由、自己決定権に対する重大な侵害であるという視点を打ち出したいと考えています。また、学生の信教の自由、自己決定権を守るために大学が取りうる方策、既に勧誘されてしまった学生の「信教の自由」、「自己決定権」を回復するために大学が出来ることは何か、対策の限界、学外の専門家との連携・役割分担のあり方についても問題提起をしたいと思います。

*本講演会では手話通訳、パソコンテイクによる情報保障を予定しています。
  また、録音、録画を行い図書館資料として保存しますのでご活用下さい。

ポスターのダウンロードはこちら → 「2009.pdf」をダウンロード

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【日本脱カルト協会】カルト予防と大学の責任【JSCPR】

公開講座「予防と大学の責任」

日時: 2009年3月28日土曜日13:00-17:00(12:30 開場)
会場: 北海道大学学術交流会館
(札幌市北区北7条西4丁目、札幌駅北口より徒歩5分)
地図

パンフレット⇒頒布にご協力下さい

参加申し込み等: 当日受付、資料代1000円(学生聴講無料)

講演
「大学のカルト問題」-櫻井義秀
「若者とカルト・カウンセリング」-パスカル・ズィヴィ
「カルト(統一協会)の勧誘方法は憲法違反」-郷路征記
パネルディスカッション―「カルトの勧誘から学生たちを守るために」

<講演者・司会紹介>
櫻井義秀―宗教社会学者(北海道大学)
パスカル・ズィヴィ―カウンセラー(マインド・コントロール研究所)
郷路征記―弁護士(郷路法律事務所)
西田公昭―社会心理学者(静岡県立大学)
平野学―臨床心理士・カウンセラー(慶応大学)

主催:日本脱カルト協会

後援:日本学生相談学会、北海道大学学生相談室

 いずれのパネリストもその道の第一人者の方々ばかりですが、特に、同業者として言わせて頂ければ、郷路征記弁護士は、統一協会問題の第一人者であり、特に、「気が付かない間に」統一協会信者に「させられていく」プロセス(マインドコントロールと呼んでも良い)について、非常に深い分析をされている方です。統一協会問題にある人にとって、話を聞いて損には絶対になりません。

【関連記事】
カルト宗教から大学生を守れ 45大学が立ち上がる

 カルト宗教から大学生を守ろうと、大学職員やカルト問題を専門に研究する教授らが今月中旬、キャンパス内の勧誘情報を交換するネットワークを立ち上げる。大学を横断するカルト対策は初めてだという。これまでに45大学の計50人が参加を表明。勧誘が盛んになる入学シーズンを前に、ネットワークによる情報共有で、カルト宗教による学生の被害を防ぐのが狙いだ。

 「カルトは姿を隠して近づいてくる。対策には情報戦が不可欠」。発起人の川島堅二・恵泉女学園大学教授はこう話す。
 カルト問題を研究する「日本脱カルト協会」によると、カルト宗教は本来の名称や目的を隠したサークルで、「大学生活について先輩から話を聞こう」「就職に向けて自己分析をしよう」などと学生を勧誘。正体を明かさぬまま、ノルマを課した物販や新規勧誘に駆り出したり、親密になった後に「辞めると不幸になる」と脅して入信させ、お布施を強要するなどしているという。

 過去には警察当局の調べで、オウム真理教が偽装サークルで学生を勧誘していた事例が判明。同協会関係者には、カルト入信者の家族から寄せられる脱会相談が現在も絶えないという。

 これまでは、各大学ごとにカルトをテーマにした講習会や討論会で注意を喚起してきたが、川島教授らは「彼らは多くの大学で同じ名前や手口で活動している。情報の共有でみえてくることがある」として、入学シーズンを前に取り組みを始めることにした。

参加者は大学の教員や学生課職員、カウンセラーなど。メーリングリストに登録し、学生から寄せられる偽装サークルや、いかがわしい勧誘の情報を電子メールで一斉に送受信する。必要に応じ、カルト問題を研究している教授が勧誘の断り方や脱会方法をアドバイスするほか、新入生にオリエンテーションなどで注意を促すとしている。

 「カルトの線引き」や「信教の自由との兼ね合い」などを課題として指摘する声もあるが、川島教授は「うそをついて勧誘するのは、そもそも詐欺行為。活動にどっぷり漬かると本分である学業を全うできなくなることが多い。学生を守るのは大学側の社会的、教育的な責任」と話している。
(2009.3.1 産経新聞)
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カルト=宗教に限定されるものではありません。
いわゆる極左、極右の政治団体の中には、政治カルトとしか考えようがないものが存在しますし、いわゆるネットワークビジネス(マルチ商法)の中にも経済カルトの名前にふさわしい団体が存在します。
「宗教ではない」≒「カルトではない」なのです。
当然、キャンパス内において正体を隠した勧誘をしている団体には、「カルト宗教」以外の「カルト」も存在します。

議論を簡単にするために、いわゆる「宗教」に絞った議論をしますが、私は、信教の自由との関係が問題になりますが、むしろ、最低限度のインフォームドコンセント(※1)を行わない布教/勧誘活動は、逆に、被勧誘者の信教の自由を侵害するものであると考えています。

宗教上の教義には、非信者にとって不合理的、非科学的、あるいは、非理性的としか思えませんが、信者にとっては深い確信、あるいは、普遍的な真理となっているものがあります。不合理的あるいは非科学的な確信である以上は、論理的、あるいは、客観的に批判的な検証をして誤りを明らかにすることも困難です。

しかも、宗教の中には、教義について疑い、あるいは、教義から離脱を図ること自体が宗教上の「罪悪」であるという教義を内包している可能性もあります。この場合、教義そのものが、教義からの離脱を阻む作用を果たします。

そして、宗教上の信仰の選択は、人生そのものに決定的かつ取り返しのつかない影響を与える可能性もあります。

そうすると、少なくとも、被勧誘者に対して、宗教上の教義について意識的・批判的に検討する機会を与えずに、布教、あるいは、勧誘を行うことは、被勧誘者の信教の自由、思想・良心の自由に対する潜在的な侵害行為ではないかと、私は考えています。

要するに、一度、宗教を信じてしまうと、抜け出すことは困難なのです。私は、宗教が人間社会において果たしている多くのポジティヴな役割を否定するものではありませんし、信仰を持つことにより、豊かな人生を送られている方々もたくさん知っています。
が、一方で、信仰を持つということは、不合理・非科学的な確信、あるいは、「真理」に全面的に人生を委ねるという側面があることは否定できない以上、布教・勧誘に際し、最低限度の情報開示すらしない布教・勧誘活動は好ましくないという域を超え、社会的にも、道徳的にも許されるべきではないと考えています。


(※1)最低5点は必要ではないかと
①教団名
②基本的な教義
③信者としての基本的な戒律・義務
④信者の生活の実態
⑤一般的な社会生活(在学→卒業→就職)を行う上での支障

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RIRC開設10周年記念・公開研究フォーラム<宗教情報>とメディアリテラシー

宗教情報リサーチセンター主催の公開研究フォーラムに参加することになりましたので、告知させて頂きます。

RIRC開設10周年記念・公開研究フォーラム
<宗教情報>とメディアリテラシー

(発題者)
 岡部高弘氏(創価学会副会長)「創価学会のメディア対応について」
 高橋直子氏(番組制作リサーチャー)「<スピリチュアル>なバラエティ番組が孕む諸問題」
 西浦恭弘氏(真如苑・宗教情報センター)「宗教情報データベース作成に関わって見えてくること」
 本山一博氏(玉光神社・権宮司)「人々の心に潜む霊能や神秘現象への根拠のない期待に応えるメディア」
 山口貴士氏(弁護士)「信仰を持たない自由、信じさせられない自由」
 弓山達也氏(大正大学教授・宗教情報リサーチセンター研究員)「宗教界と市民をつなぐ―宗教研究ができ
ること―」
 渡辺直樹氏(大正大学教授・元週刊SPA!編集長)「マスメディアの『宗教』の取り上げ方」

(司会)
 井上順孝氏(國學院大學教授・センター長)

(日時)
 2008年11月2日(日) 13:00~17:30

(場所)
 國學院大學・有栖川宮記念ホール(若木タワー18 階)
 〒150-8440 東京都渋谷区東4-10-28

(会場へのアクセス) 
 渋谷駅より都バス 学03系統「日赤医療センター」行き乗車
 「国学院大学前」で下車徒歩1 分

(申し込み方法)
 E-mail:rirc@kk.iij4u.or.jp
 FAX:03-5805-6167
 ※氏名と連絡先をお知らせください。
 ※参加費 無料

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【全国霊感商法対策弁護士連絡会】スピリチュアル・霊感被害110番のご案内【無料】

12月4日に電話相談 スピリチュアル被害

私も所属している全国霊感商法対策弁護士連絡会の主催です。

2007年12月4日(火曜日)午後1時から5時まで ⇒ 03-3501-7071(無料)

スピリチュアルやヒーリング(癒やし)ブームに乗じて、悩める人々を食い物にする悪者が多いようです。

「信じる者はすくわれる(ただし、足元を)」ということでしょうか?残念なことですが。

弁護士の守備範囲なの?思われる方々も多いと思いますが、被害回復が出来ることも結構ありますので、とりあえず、ご相談いただければと思います。

全国霊感商法対策弁護士連絡会は統一協会問題が専門ですが、それ以外の宗教、スピリチュアルに関する法律相談も対応しています。

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【告知】浄土真宗親鸞会被害家族の会【親鸞会】

親鸞会被害家族の会がホームページをリニューアルしました。

親鸞会の問題で悩んでおられる家族や関係者の方々、疑問をもたれている現役会員の方々は、是非、ごらんになって下さい。

余談ですが、電柱などにポスターを貼っているメンタルヘルス友の会は、元々、親鸞会から派生した真流一の会という新宗教団体です。こちらも、宗教団体の正体を隠して勧誘しているようなので、ご用心下さい。

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【日本脱カルト協会】公開シンポジウム【JSCPR】

私も理事会の末席に名前を連ねている日本脱カルト協会主催のシンポジウムのご案内です。

テーマ :「メディアとスピリチュアルなサブ・カルチャーの<あいだ>

日本社会では、時代が世の終焉と救済を予言した世紀末をとおりすぎても、「破壊的カルト」やそれまがいの団体が物議をかもしだす状況は一向に変わりません。神秘主義や精神世界は、多くの現代日本人の心の重要な位置を占め、それが科学に置き換わる日はまずないといえるのではないでしょうか。

そして、テレビ局や新聞のようなマス・メディアの情報でさえも、毎日のようにそうした情報にあふれていて、そうしたカルチャー世界に何らかの影響を及ぼしていると思われます。占い、超能力、タタリ、癒し、奇跡の治療といったオカルト的で欺瞞にあふれた惑わしの情報は、ときとしては救済や支援や娯楽を超え、生命を脅かし、人権を蹂躙して、詐欺的に金銭を奪ったりする集団が出現してやまないという事実もあります。さらに最近ではインターネット・メディアの普及で時空を超えた巨大なオンライン社会が新たに出現しました。

メディアはこのような社会に生きる人々にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。このシンポジウムでは、このような計り知れないメディアの影響力を検証し、情報発信の責任や望まれる姿、また対策を共に考えたいと思います。

日程:2006年11月11日(土) 13時30分~17時
会場:静岡県立大学看護学部4F 13411教室
アクセス:JR草薙駅下車 徒歩15分。 ⇒地図
参加費:資料代500円程度(正確には未定)。

(司会者)
西田公昭(静岡県立大学助教授 JSCPR理事)

(話題提供者)
櫻井義秀(北海道大学教授 JSCPR理事):
社会学を専門とし、わが国におけるカルトの問題に関する多くの研究を行い、内外の学会おいて積極的に発表してこられている。そこでご専門の宗教社会学の立場から、カルトの発生とメディアとの関連を論じてもらう。宗教社会学の立場から、カルトの発生とメディアとの関連を論じてもらう。

伊東乾(東京大学助教授):
物理学を専門とし、映像メディアの脳への影響という観点からマインド・コントロール現象を研究している。また音楽プロデューサーであり作曲家として数々の賞を受賞といった多彩に活躍中である。そしてオウムの豊田被告の友人でもあることから、メディア影響とカルトの関係を論じてもらう。

有田芳生(フリージャーナリスト):
カルト問題に詳しいジャーナリスト。霊感商法批判キャンペーンに参加したり、統一教会やオウム真理教などの関する数々の報道に従事してこられた。メディア人という立場からマス・メディアの影響と責任を語ってもらう。

(指定討論者)
滝本太郎(弁護士 JSCPR理事)

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