【学位商法】全大学教員対象、海外から授与された「ニセ学位」実態調査【イオンド大学】【ディプロマミル】
教育活動の実態がないにもかかわらず、大学として博士号などのニセの学位を授与する海外の団体が増えているとして、文部科学省は、ニセの学位を持つ大学教員の実態調査に乗り出した。
対象は国公私立すべての大学で、同省では、秋ごろに結果をまとめ、公表したいとしている。
同省が「ニセ学位」を授与している疑いがあるとしているのは、アメリカ、中国、イギリス、オーストラリアに所在地を設定しているが、それぞれの国から大学と認定されていない団体。国内の各大学に対して、教員がこれらの団体が授与した学位を経歴に使用していないかや、この学位を基に採用されたり、昇進したりしていないかを尋ねる。
同省によると、アメリカでは、大学と名乗る団体で取得した学位を就職などに悪用するケースが相次いでおり、こうした団体は「ディグリーミル(学位工場)」と呼ばれている。国内でも、国会などで、ニセ学位とみられる学位を持つ大学教員の存在が指摘されていた。
(2007年7月23日13時52分 読売新聞)
-----------------------------------------------
文部科学省もニセ学位問題の解決に向けて動き出したようです。
ニセ学位問題は、大学教員が箔付けのために使われるだけではなく、悪徳商法や詐欺的な商法における権威付けの小道具としても「活用」されていますから、経済産業省なり、警察庁も是非とも対策に関与して欲しいところです。典型的な例としては、
ニセ学位問題の根絶のためには、ニセ学位を使用している大学関係者について調査をすることは勿論、供給元のディプロマ・ミルに対する対策も必須だと考えます。
さしあたり、
研究開発支援騒動ディレクトリReaD
のキーワード検索を用いて調べるとすぐに分かります。例えば、「イオンド大学」とか、「国際学士院大学」、「パシフィックウェスタン大学」のようなディプロマ・ミルの名前を入れて検索をして見て下さい。 えっ、あの大学の先生が!というような有名大学の先生の中にもディプロマ・ミルから博士号を買っている人はいるものです。
(ReaDを使用して調べて見た一例)
早稲田大学 教育・総合科学学術院教授の岩淵匡氏 ⇒ 国際学士院大学から文学博士号東京理科大学 経営学部経営学科教授の土屋唯之氏 ⇒ イオンド大学から文学博士号
龍谷大学短期大学部社会福祉科教授の萬代愼逸氏 ⇒ イオンド大学から名誉博士号
奈良産業大学情報学部情報学科教授の花岡永子氏 ⇒ イオンド大学から名誉博士号
埼玉学園大学経営学部教授の西田義和氏 ⇒ イオンド大学から文学博士号
等などたくさんいらっしゃるようです。
(ディプロマミル問題に関する参考サイト)
学歴汚染(ディプロマミル・ディグリーミル=米国型学位商法による被害、弊害)
ディプロマミル(学位販売業者)対策に認定校データベースを公開
(拙ブログのバックナンバー)
【イオンド大学】“ニセ学位”販売横行 文科省が「安全リスト」作成へ【学位商法】(ディプロマミル問題に関する参考サイト)
学歴汚染(ディプロマミル・ディグリーミル=米国型学位商法による被害、弊害)
ディプロマミル(学位販売業者)対策に認定校データベースを公開
(拙ブログのバックナンバー)